4月に放送予定だったフジテレビ系の大型音楽特番「FNS歌謡祭」が、元タレント・中居正広氏(52)の女性トラブルに端を発する問題の影響で放送中止になったことが31日、分かった。関係者によると、CMスポンサーのメドが立たないことなどから中止を余儀なくされたという。
同番組は2012年から「夏」と「冬」の年2回で放送されているものの、今年は「春」の特番として企画が進行していた。放送開始から50年以上で、中止になるのは異例。フジテレビはスポーツ報知の取材に対して、「制作の詳細はお答えしておりません」とした。
「―歌謡祭」は1974年の開始から毎年放送。4時間超の生放送内で普段見られない豪華アーティストのコラボレーションや、ミュージカル企画などが見られる名物番組だ。19年から6年連続で嵐の相葉雅紀(42)が司会を務めている。
昨年12月放送分(4、11日)では90組のアーティストが出演し、100曲以上を披露。紅白歌合戦に出場しなかったSnow Manや、なにわ男子ら「STARTO ENTERTAINMENT」勢らが出演した。また「B’z」の松本孝弘と「GLAY」のTERUが、吉田拓郎の「落陽」を披露する豪華コラボなども話題を呼んだ。
同トラブルの影響で、スポンサー75社以上がCMを差し止め、現在も多くの番組で公益社団法人ACジャパンのCMが放送されている。キッコーマン1社提供の「くいしん坊!万才」や夜の5分番組などが休止となっているが、ついに看板番組にまで影響が及ぶこととなった。