大相撲の第74代横綱に昇進した豊昇龍(25)=立浪=が31日、東京・渋谷区の明治神宮で奉納土俵入りを行い、元横綱・朝青龍と同じ雲竜型を披露した。22年前の1月31日に新横綱として土俵入りした叔父のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(44)も駆けつけ、叱咤(しった)激励。「俺を超えてみろ」と、自身の優勝25度を破る大記録を求めた。
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朝青龍が、おいの晴れ舞台を見守るため、前日(30日)夜に母国のモンゴルから成田空港着の航空機で緊急来日。関係者席に座り、推挙状授与式から最後の奉納土俵入りまでを見届けた。自身は22年前の同じ日に新横綱として土俵入り。「僕と全く同じスケジュールを踏んでいて、何よりうれしい」と感慨深げだった。
現役時代に起こした騒動は枚挙にいとまがない。自身の土俵人生への反省からか「いい人になってほしい。世の中で間違いを起こさないのが一番いい」と諭すように話した。「勝ちになると思ったら、勝ちを取ってほしい。勝負師はそういうもの。自信満々で安定した横綱相撲でいってほしい」と期待をかけていた。(大西 健太)