オリックス・岸田護監督(43)が31日、V奪回へ「オリキラー」退治を指令した。この日、宮崎市内の宿舎で1、2軍全体ミーティングを実施。新監督として1日からのキャンプを前に熱い言葉で訓示した。「レベルの高い投手と当たった時に、全員でどうやって引きずり下ろすか」。
5位に沈んだ昨年は、パ王者のソフトバンク・有原に1勝5敗。ロッテ・小島にも0勝3敗だった。今季からソフトバンクに加入した上沢には、日本ハム時代からカード別では最多の20勝(8敗)を献上。「一人一人の役割を自覚して、チームに貢献しなければいけない」と苦手克服へ訴えかけた。
現役時代は先発と救援で貢献し、昨年まで投手コーチ。「打ち勝つことができない試合も多々ある」と対戦投手全体のレベルアップを実感している。打開するためには、相手に球数を投げさせること、ミスを突くこと、犠打や進塁打の精度向上。「全員で準備をしていく」と意思統一した。
第1クールから実戦形式の打撃練習を入れ、8日に予定する紅白戦は近年では最速だ。「全部のポジションに競争相手がいると思っている」。午前の神社参拝では絵馬に「日本一」と記した。3連覇を果たした中嶋監督から渡されたバトン。天敵をひねり潰し、道を切り開く。(長田 亨)