川崎は1日、麻生グラウンドで全体練習を公開した。この日、今季の主将、副主将が発表され、脇坂泰斗主将、副主将の山田新、丸山祐市は2季連続で務める。副主将に新たに就任したDF佐々木旭(25)は「去年1年間、しっかり試合に出られて責任感、自覚が出てきた。そういった役職につくことで、もっとやらなきゃという思いも出てきた」と意気込みを語った。
佐々木は昨季、リーグ37試合に出場し、出場時間はチームトップの3040分を記録。長谷部茂利監督(53)が就任した今季もサイドバックの主軸として期待される。副主将就任は1月31日に監督室に呼ばれたそうで「説教か、キャプテンかと思った」と振り返りながらも、「開けたら新と丸くんがいて、キャプテンじゃないなって」。指揮官からは「ちょっと(チームが)静かだから、もう一度盛り上げてやろう」と言われたという。
チームは1月に2週間の沖縄キャンプを実施。佐々木は「守備の意識はすごく高くなってきているが、逆に攻撃のところでなかなか、かみ合わないシーンもたくさんあった。開幕まで短いが、より良くしていければ」と見据える。DF陣の一角として「数字だけ見たら、去年は得点は取れていたので、それを継続しつつ、失点数を減らせれば優勝争いに絡めると思う。後ろの人間としては、そこ(失点減)を意識してやっていけたら」と力を込めた。
自身が求めるリーダー像には、20~23年に主将を務めたDF谷口彰悟(現シントトロイデン)の名前を挙げた。「いるだけで安心感がある。風格というか、先頭を歩くだけでみんなが付いてくるようなそういう選手になりたい」。同じ背番号5を背負う先輩に追いつけるよう、努力を続ける。