◆男子テニス国別対抗戦 ▽デビス杯予選1回戦対英国 最終日(1日、兵庫県三木市・ブルボンビーンズドーム)
世界の錦織が決めた! 日本が逆転で英国を下し、9月の予選2回戦に進出した。2勝2敗のタイから、最終試合で、元世界ランキング4位で現70位の錦織圭(ユニクロ)が、同129位のビリー・ハリスに6-2、6-3で勝ち、日本が通算3勝2敗で今対戦の勝利が決まった。9月の予選2回戦で、ドイツ-イスラエルの勝者と日本で対戦する。
錦織は、試合後のコート上のインタビューで「MVPはヨッシー(西岡)」と、まず2勝を挙げたエースの西岡良仁(ミキハウス)を気遣った。それでも「最後はいい形で勝てて良かった。この勝利は大きい。本当に楽しかった」と喜んだ。西岡の試合をロッカーで待っている最中は「苦しいほど苦しかった」と、錦織らしい表現で、観客の笑いを誘った。
日本は前日のシングルス2試合を1勝1敗で折り返した。この日の第1試合のダブルスで敗れ、1勝2敗と、もう1敗もできない崖っぷちに追い込まれた。しかし、第2試合のエース対決で、日本NO1で同67位の西岡が勝ち2勝2敗のタイに追いついた。
最終試合に出場する錦織に、日本の行方がかかった。重圧の中、錦織は、冷静なプレーで、実力差がある相手を圧倒。第1セットの第4ゲームで相手のサービスゲームを破ると、勝利へまっしぐら。ストレートの快勝で、日本に逆転勝ちをもたらした。
日本が2勝2敗のタイから勝利を収めたのは2019年対中国以来6年ぶり。日本が予選2回戦に勝てば、11月にイタリアで行われる、上位8か国によるファイナル(決勝大会)に進む。