巨人の新外国人、前パイレーツのトレイ・キャベッジ外野手（２７）がキャンプ初日に参加し、攻守で順調な”日本デビュー”を飾った。一塁と外野を守ることができる助っ人はキャッチボールや内野ノックではファーストミットを使用し、軽快な動きを披露。その後、外野用のグラブに替えて外野ノックも受けるなど複数ポジションへの対応力を示した。「いろいろと勉強になりましたし、日本の野球はいい意味ですごい組織的だと学んだ」と充実の表情を浮かべた。
バットでも存在感が際立った。２３年に３Ａで「トリプルスリー」（打率３割、３０本塁打、３０盗塁）を達成した左の強打者。「投手やマシンの間合いがアメリカと違うのでまだ慣れてる途中」と話しつつ、木の花ドームで行われたフリー打撃で強烈な打球を連発した。阿部監督から５番打者として期待をかけられている男は「状態は非常にいい」と分厚い胸を張った。
練習中は坂本や岡本らと積極的に会話。「自己紹介をしてお互いにジョークを言ったりした。仲良くしていきたい」。新助っ人が日本に順応する準備を着々と進めていく。（宮内 孝太）