ソフトバンクから国内フリーエージェント（ＦＡ）権を行使して巨人入りした甲斐拓也捕手（３２）が１日、背番号「１０」のユニホーム姿とキャッチャーマスクを初披露した。ブルペンで３投手の球を受けるなどキャンプ初日から精力的に動いた。現役時代の背番号を継承した阿部監督とも会話を交わし、巨人の「１０」としてスタートを切った。
黒のウェアを脱いだ甲斐の背中に、観客の視線が集まった。キャッチボールで新背番号をお披露目。「まだ初日なので自分では分からないですけど、周りの方からたくさん言っていただけるので。それに見合えるように頑張りたい」。少し照れくさそうにほほ笑みながら、決意を新たにした。
ブルペンでは石川、京本、横川とコンビを組んで約１５０球を受けた。石川の投球後は指揮官に呼び止められ「ピッチャーの話ですね」と約１分間の意見交換。「監督の野球をしっかり理解するということ。それが大事」と、期待される「グラウンドの指揮官」としても動き出した。
ティー打撃で体がのけぞるほどのフルスイングを見せるなど、キャンプ初日から約５時間、攻守にわたって汗を流した。甲斐が、背番号１０の新しい歴史をつくっていく。（内田 拓希）