楽天のドラフト1位・宗山塁内野手(21)=明大=がプロ野球人生の第一歩を踏み出した。沖縄・金武キャンプ初日の1日、背番号1のユニホームを身にまとい「1ずくめ」でスタートした。
ウォーミングアップでは列の先頭で元気に声を出す。「力を抜いてやろうと意識していた。そこまで緊張感はなかった。80点ぐらいですかね。体をしっかり動かせたのでいいかなと思います」と初日を振り返った。
遊撃に入ったシートノックでは、正面の打球にバウンドが合わずにはじき“初失策”し「まだまだ力不足です」。フリー打撃では27スイング中、右翼ポール際へ“初サク越え”も、1本放ち「いい感覚でしたが(それ以外は)まだまだ」と本領発揮はこれからだ。
球場外では早くもフィーバーだ。グッズ売り場の隣に、宗山のユニホームとタオルのみを販売する特設テントが開設され、巨大ポスターや等身大パネルも用意された。ユニホームは約30着、タオルは約50枚売れて、1人で複数枚買うファンもいた。ルーキーとしては破格の扱いも、高い期待の表れだ。
三木監督も「いいたたずまい、すごくいい姿でやれていた。楽しみ」と笑みを浮かべた。11日の日本ハムとの練習試合(金武)でのデビューが決まっている宗山は「何もかもが勉強。成長できる期間にして、いい準備ができたら」と前向きだった。どんな出来事も力に変え、目標の開幕スタメンまで突き進む。(有吉 広紀)