◆卓球 全農杯2025年全日本選手権 ダブルスの部 第3日(1日、豊田市総合体育館)
女子ダブルス準々決勝が行われ、梅村優香、塩見真希(サンリツ)組が4強入りを決めた。木塚陽菜、鶴岡美菜(神戸松蔭女学院大)に第1ゲームを落としたが、3ゲーム連取で逆転勝ち。梅村と抱き合って喜んだ塩見は「相手は学生で勢いもあって、強いのは分かっていた。最後は攻めて勝つことができたので良かった」と、ホッとした表情を浮かべた。
前日(1月31日)の5回戦で優勝候補筆頭だった世界ランク2位の佐藤瞳、橋本帆乃香(ミキハウス)組を破った。自信につながると同時に、梅村は「(佐藤、橋本組に)勝ったからには、勝たないといけないっていうプレッシャーもちょっとあって。今日は硬くなってしまった」と反省。塩見も「昨日とは逆の立場で、向かってこられる立場はしんどいな、と感じた」と苦笑した。
重圧を振り切り、2日の最終日に駒を進めた。25歳の梅村は今年度限りで現役引退を決めている。中学時代の2013年に初めてダブルスを組んだ。梅村が147センチの梅村、塩見が152センチと小柄なことから自ら“ちび塩梅ペア”と命名したこともあった2人で戦う最後の全日本。「とりあえず表彰台には上りたいね、と話していたので。最初の目標は達成できたので、明日はちょっと気持ちを楽にできるのかなって」。梅村は吹っ切れた表情で、最終日に挑む心境を語った。