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【大学野球】石橋・入江祥太が慶大合流 最大15時間勉強で合格 第1志望公言に「調子こんで、いろんなメディアに言ってしまって…」

スポーツ報知 2025年2月1日 20時32分

 東京六大学野球リーグの慶大は1日、横浜市内の同校グラウンドで新入生22名が合流した。栃木の県立進学校・石橋の投手兼遊撃手として2023年のセンバツ21世紀枠、2024年夏の甲子園に出場した最速141キロ右腕・入江祥太は、「慶大を代表するような選手になりたい」と誓いを立てた。

 初日からハードなランメニュー。顔をしかめながらも、充実感を漂わせる入江の姿があった。合流初日を終え、こう振り返った。

 「ずっと憧れていた野球部でやれて、幸せだなと思いました。慶大は野球でも学業でもトップレベル。両方、最高の環境でやれるのがうれしいです」

 石橋では1年春からベンチ入り。2年だった23年センバツ初戦・能代松陽(秋田)戦では先発を務め、7回3失点(自責1)で敗れた。3年夏には栃木大会を勝ち抜き、再び甲子園へ。聖和学園(宮城)との初出場対決を制し、聖地初勝利を挙げた。入江は毎回の11奪三振で4安打完封。毎回奪三振完封は夏の栃木勢初の快挙だった。打っても3安打。夏の選手権史上4人目の毎回奪三振完封&3安打となった。石橋の創立100年に花を添える活躍だった。

 高校時代から「第1志望は慶大です」と公言した。「調子こんで、いろんなメディアに言ってしまって…。受からなきゃと受験のプレッシャーがすごかった。それとの勝負でした」

 AO入試での環境情報学部合格を目指し、「1日最大15時間、平均でも12~13時間は勉強しました」。厳しい面接試験もあるが「慶大にとにかく行きたいとアピールしました。とにかく気持ちだと思って」と入念な準備と熱意でクリアした。

 石橋では福田博之監督の薫陶を受けた。「学んだことは、考えて野球をやる姿勢。監督が考えさせてくれる方だった。自分たちでミーティングをして、話し合って考える…実行してダメなら、また考える。それが甲子園につながったと思います」。“考える野球”は、これからチームメートになる慶応高(神奈川)の野球と、相通じるものがある。

 高校時代は背番号6。投手としてもフル稼働したが「大学では投手に重きを置いてやりたい。変化球が持ち味なので、磨きをかけて努力していきたい」と4種類の変化球をブラッシュアップする決意だ。「春の神宮でベンチ入りし、秋の神宮で登板することが目標です」と入江。若き血をたぎらせ、神宮の杜でも暴れまくる。(加藤 弘士)

 ◆入江 祥太(いりえ・しょうた)2006年4月19日、宇都宮市生まれ。18歳。今泉小1年時に野球を始め、作新学院中の3年春には県央宇都宮ボーイズで三塁手兼投手で全国制覇。石橋では1年春からベンチ入りし、23年春のセンバツ初戦・能代松陽(秋田)戦では先発を務めた。24年夏の甲子園初戦・聖和学園(宮城)戦では先発し、毎回の11奪三振で4安打完封。毎回奪三振完封は夏の栃木勢初の快挙。打っては3安打。夏の選手権史上4人目の毎回奪三振完封&3安打。180センチ、84キロ。右投右打。

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