◆プロボクシング▽日本ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇王者・松本流星(KO4回1分11秒)同級1位・岡田真虎●(1日、後楽園ホール)
チャンピオンの松本流星(26)=帝拳=が圧巻のパフォーマンスで初防衛に成功した。同級1位・岡田真虎(30)=JBS=の挑戦を受けた松本は、初回からエンジン全開。いきなり左ストレートでダウンを奪い、2回には右フックをクリーンヒット。そして4回、左ストレートでダウン寸前に追い込み、連打を仕掛けたところで挑戦者陣営のセコンドが棄権を申し入れKO勝ち。1位挑戦者に格の違いを見せつけるV1戦を演じた。
リング上ではジムの先輩で1日に誕生日を迎えた元IBF世界スーパーフェザー級王者・尾川堅一、翌2日のWBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉に「誕生日おめでとうございます」と祝福。そして、試合に関しては「小さい頃から見ていた最強挑戦(1位)とのチャンピオンカーニバルに立てたことが感慨深い」と感極まり、涙声で勝利を喜んだ。
日の出高から日大というアマエリート。昨年9月には日本2位タイ記録となる4戦目で日本王座を獲得した。「自分が目指しているのはもっと、もっと上の舞台。ミニマム級は強い日本人選手がたくさんいますが、自分もその中に食い込んでいって、世界を目指したい」と抱負を口にした。
戦績は松本が5戦全勝(3KO)、岡田は9勝(3KO)6敗1分け。