サッカー男子U―20(20歳以下)日本代表が1日、千葉県内でU―20アジア杯(中国)に向けた合宿をスタートさせた。
2028年ロサンゼルス五輪を目指す世代の今年最初の活動で、同大会は9月に開催されるU―20W杯(チリ)最終予選を兼ねており、ベスト4以上で出場権を得られる。海外組での参加となるドイツ・ザンクトパウリU19所属のMFニック・シュミット(17)は、父はドイツ人、母は日本人で、ドイツで生まれ育ったが、日本代表としてプレーすることを選択している。初日の練習後に取材に応じたニック・シュミットは「僕はいつも、日本が一番ですと言っている。日本のサッカーが好きですし、いっぱいパスを回したり、テクニックなプレーもする。(自分の)プレースタイルは日本のプレースタイル」と、母から勉強しているという日本語で思いを明かした。
22年カタールW杯では日本がドイツに歴史的勝利を挙げたが「日本が勝ったね。日本代表のファンだから、喜んだ。友達に『日本勝った、日本勝った』と言った」と笑顔。「日本のご飯も好き。日本のみんな、優しいから好き」と話した。
ポジションはボランチやアンカーが主戦場で、A代表で好きな選手に田中碧(リーズ)の名前を挙げる。自身のプレースタイルについて聞かれると「ストロングポイントはパスと長いボール(の供給)。ディフェンスもアグレッシブにやる。パスとファイト」と説明。重要な大会に向けて「日本代表として戦うことはとても誇らしいことですし、とても幸せ。常に日本のために全力を尽くしたい」と決意を示した。