▽練習試合45分×4本 清水2―0磐田 (1日、鹿児島・白波スタジアム)※2本目7分、雷雨のため打ち切り
不完全燃焼のままダービーは終演した。磐田は1本目序盤こそ清水のプレスをかいくぐり、主体的な攻撃を展開したがゴールは割れず。昨季も苦しんだセットプレーで先制点を献上した。反撃をもくろんだが、2本目開始直後に打ち切りとなってしまった。ジョン・ハッチンソン監督(45)は「ボールを失った時の切り替え、セットプレーは課題」と指摘した。
J1相手に力負けした形だが、ボールを保持する新スタイルは徐々に浸透している。スピードのあるドリブルを見せ、決定機をつくったMF倍井(ますい)謙(23)は「味方との連係、フィーリングは合ってきている」とうなずいた。開幕・水戸戦(15日、ヤマハ)まで残すは1試合(非公開)。指揮官は「全体的にはいいキャンプを送れた」としたが「まだポジションを確約された選手はいない」と、最後まで競争の方針を打ち出した。
(武藤 瑞基)