将棋の藤井聡太棋王=竜王、名人、王位、王座、王将、棋聖=に増田康宏八段が挑戦する第50期棋王戦五番勝負第1局が2日、高知県高知市「文化プラザかるぽーと」で行われ、先手の藤井が先勝した。
振り駒の結果先手となった藤井。戦型は角換わり。午後3時頃までは残り時間もAI予測値も互角だったが、69手目で玉を下げ、一時は増田がリードを広げる展開に。79手目で自身の残り時間(28分)半分を使い、角を切って部分的な2枚換えを目指し、飛車を進め、そのまま勝利した。
八冠返り咲きを狙う藤井。棋王戦を3勝し防衛すれば、3期連続となる。現在2連勝中の王将戦第74期王将戦七番勝負のどちらかを防衛した時点で、タイトル獲得回数が谷川浩司十七世名人の記録(27回)に並び、歴代5位タイになる。