2日放送の日本テレビ系報道番組「真相報道バンキシャ!」(日曜・午後6時)では、中居正広氏と女性とのトラブルに端を発する一連の問題に揺れるフジテレビの現状を特集した。
この日の番組では、1月30日に行われた新体制下でのフジ・メディア・ホールディングス取締役会の様子を報じた。同番組では席上、最も長く費やされたテーマはACジャパンのCM差し替えについてと報道。ACに差し替えたCMは料金請求なしで、CM収入は233億円減の見通しという報告も示されたという。
コメンテーターとして出演した産婦人科専門医・高尾美穂氏はフジの今後について「ガバナンスをチェックするという点に関しては社内だけでは難しい。社外の専門家が関わることが必要になってくるのかなと正直、思います」と、まずコメント。
「特にハラスメントに関して、内部の方たちだけの調査であれば、リアルな声というものがちゃんと把握できるかという点に関してはかなり疑問であり、今回こそ社外取締役、社外の方たちがしっかりと社内に向かって意見を出す。そして、ある意味望ましい対立構造を作ることによって、ゆがんだ構造というものが正されていくということが求められたらなと思います」と続けた。
その上でフジテレビの現状について「これまでコンプライアンスという言葉がなかった世代の方たちがまだまだいっぱいいる世代だなという感覚は正直ありますね」と話していた。