広島の常広羽也斗投手(23)が2日、志願のフリー打撃登板で、オリックスに移籍した“九里枠”を奪う決意を示した。打者に球種を伝える形式で内田、佐藤啓に計5打席で25球。15スイングで安打性は1本だった。新井監督は「いい真っすぐを投げていた。(志願は)『ローテをつかむぞ』という気持ちの表れじゃないかな」と、23年ドラフト1位右腕の飛躍に期待を込めた。
キャンプ2日目は斉藤と高橋も登板し、自身が一番乗りだった。「打者に投げないと分からないことがある」という思いで立候補。「強い球もたくさんあった。やってきたことは出せた」と、収穫は大きかった。
昨季は9月に球団新人で7年ぶりの初登板勝利を挙げたものの、調整遅れやコンディション不良もあって、即戦力の期待に応えられなかった。今季は大瀬良、床田、森下の3本柱以外の先発ローテは白紙。「つかむぞ!と思って、つかめるものでもない。結果を出して、アピールしてから言えること」と、ハイペースで結果を求めていく。
(畑中 祐司)