タレントのはるな愛が2日放送の日本テレビ系「行列のできる相談所」(日曜・午後9時)に出演した。
この日のテーマは「まさか自分が被害に遭うなんて!芸能界詐欺被害者の会」。
2009年にはトランスジェンダーの世界大会「ミスインターナショナルクイーン」で優勝するなど大活躍したはるなだが、22歳の時、ある男性と出会い、恋に落ちたという。1か月後の初デートで200万円の指輪を贈られ、旅行はファーストクラス。到着地ではリムジンが待っていた。
帰国後には男性が超高級マンションを契約。「本当に王子様のような方で、とにかくリッチ。幸せになれると思いました」と話したはるなだが、母親から「あんた、会社作ったの? あんたが代表取締役になって、1億円の借金をしとるで」という電話がかかってきた。実家には実際に会社の登記書類や借入金の書類が届いていた。
「代表取締役・(本名の)大西賢示で1億円の借り入れってなっていたんです。なんか怖いし、私はそんな大金持ってないし」と言い、はるなはすぐ弁護士に相談。「彼氏にだまされているかも知れません」と弁護士に指摘され、確かに役員の欄には恋人の名前があった。
「彼が(会社を)作ったのかなって思ったんですけど、どうやって作ったんだろうって」と、はるな。
なんらかの方法で男性は「大西賢示」の印鑑証明を作り、会社を設立。羽振りの良かったお金も、この際の借入金から使われていた可能性が高まった。
その後、内容証明が男性のもとに届き、はるなは代表取締役から無事に外れ、1億円の返済義務も免れたという。
自身の印鑑証明をなぜ作れたかについて、はるなは「海外に行く時にチケットを取るからとパスポートを預けたんです。それを身分証明にした。似てたんですよ、彼と(自分の)顔が」と話した。再現VTRが流れた後のスタジオでは「彼は絶対、私をだます人じゃないと思ったんですけど、(弁護士が)『絶対、だましてます。彼に会う時、普通にして下さい』ってことで。普通って、めっちゃ怖いんですよ。『買い物行こう』って言うんだけど、(男性のその)カネは俺のカネだから」と自らのことを「私」から「俺」呼びになったはるな。「レストラン行って、高いシャンペンやキャビアとか頼むんですよ。これも俺のカネかって思って。とにかく、彼がもう怖いんですよ」と恐怖の体験を回顧していた。