◆卓球 全農杯全日本選手権 ダブルスの部 最終日(2日、豊田市総合体育館)
男子ダブルスは飯村悠太、木方圭介(明大)組が初の頂点に立った。準決勝は前回王者の小林広夢、伊藤礼博(日大)組にフルゲームで勝利。決勝は岩井田駿斗、中野琥珀(野田学園中)組に3―1で逆転勝ちを収めるるなど、初戦の2回戦から7試合を勝ち抜いた。木方は「自分たちが優勝できるとは最初思っていなかったので、今はとてもうれしい」と喜んだ。
2人は野田学園高時代に1年間ペアを組んだ経験があった。その後は離れていたが、1学年下の木方が昨春に明大に進学し、再結成。高校時代からの個々の技術やフィジカルの成長に加え、大学のリーグ戦に合わせて練習を重ねてきた。木方は「自分がつないで悠太さんがフォアハンドでしっかり決めてくれる」。飯村も「自分はフォアハンドで決めたいので、圭介が相手のコースを突いてチャンスボールを作ってくれる」と、互いへの信頼を口にした。
木方は父で元日本代表の慎之介氏が、2002年に倉嶋洋介氏と組んで男子ダブルスを制している。全日本で親子制覇を成し遂げ「(父が)ダブルス優勝したのは知っていたけど、そこまで試合中は考えていなかった。あまりないことだと思うので、素直にうれしい」と快挙をかみしめた。