◇りそなB2リーグ 第20節 ベルテックス静岡82―78青森(2日、静岡・このはなアリーナ)
ベルテックス静岡が青森との第2戦を82―78で競り勝ち、ホームで連勝を飾った。1点ビハインドの第4クオーター(Q)終盤にPG岡田雄三(28)がドライブで連続ゴールを沈めるなど逆転勝ちに貢献した。次節(8、9日)は敵地で神戸と対戦する。
ベルテの司令塔が勝利への執念を見せた。1点ビハインドの最終Q残り1分32秒。PG岡田が反則を受けながらゴールをねじ込んで逆転だ。フリースローも決めると、およそ30秒後にも、相手ディフェンスを切り裂いて得点を重ねた。「たまたま前が空いていたので行った」。勝負どころで背番号3が輝いた。
立ち上がりはミスが目立った。「前半は全然良くなかった。後半はシンプルにプレーすることを考えた」。第3Q以降で17得点。ハーフタイムで見事、スイッチを切り替えた。
我慢の勝利だった。序盤はターンオーバーからの失点も多く、第3Q終盤には一度、10点差を付けられた。森高大ヘッドコーチ(35)は「最後は雄三がビッグプレーをしてくれたけど、そこに至るまで一人一人がいい仕事をした」と、全員の勝利を強調した。
4連敗から息を吹き返してホームで連勝。同一カード本拠連勝は、1月上旬の浜松アリーナで行われた山形戦以来。静岡市内では昨年10月26、27日に静岡市中央体育館での熊本戦以来だ。西地区2位の鹿児島が奈良に敗れ、3位のベルテとは1つ縮まり、ゲーム差は5。「きょうみたいな我慢強い試合を一過性にすることなく続けていきたい」と、指揮官。この勢いで上位を追いかける。(塩沢 武士)
〇…「あみ~ゴ」の愛称で親しまれる歌手の鈴木亜美が、このはなアリーナに降臨した。「ホットスタッフ静岡グループ」のスポンサーゲームでゲストとして来場。試合前にスペシャルライブを開催し、「BE TOGETHER」など2曲を歌った。集まった観衆には、「スポーツっていいなって思います。みなさんも楽しんでいってくださ~い」と、呼びかけた。