◇プレミアリーグ第24節・マンチェスターU0-2クリスタルパレス(2日、英マンチェスター オールド・トラフォード)
プレミアリーグ第24節が3試合行われ、日本代表MF鎌田大地(28)が所属するクリスタルパレスはアウェ-でマンチェスターUと対戦。鎌田は3-4-2-1の1.5列目左サイドで先発。後半16分まで61分間プレーした。
攻撃的なポジションで先発した鎌田が、名門の敵地オールド・トラフォードで堅実なプレーを見せた。
非常に落ち着いた表情でピッチに立った。前半12分には敵の一瞬の隙をつくようなスルーパスを放った。この絶好のボールにオーバーラップしたウイングバックのミッチェルが追いつけず。しかし鎌田の狙いは良かった。
さらには同21分、今度はスルーパスに鎌田が敵陣で追いついた。PA内に深く侵入。ここから後方に走り込んで来たミッチェルにパス。ウイングバックがグラインダーの高速クロスを放ち、サールがゴール前で頭を合わせたが、これはかすらせただけ。相手ゴールに押し込めず、クリスタルパレスはまたも鎌田がからんだプレーで先制できなかった。
また鎌田は守備でも左サイドでコンビを組んだミッチェルとマンチェスターUの攻撃陣の前に立ちふさがり、得点を許さず攻守に渡って堅実なプレーを見せた。
クリスタルパレスは後半16分に鎌田がピッチを去った3分後の同19分、フリーキックから先制。センターバックのラクロウが左サイドで合わせたヘディングがバーを叩くと、ゴール前に張り出していたマテタが至近距離でリバウンドに右足を合わせ、喉から手が出るほど欲しかった1点を奪った。
さらには後半終了間際の44分、クリスタルパレスが見事なカウンターを見せて、マタテが2点目を加点。9分と表示されたアディショナルタイムも無難に切り抜け、勝ち点を『30』に伸ばすと、マンチェスターUを抜いて12位に浮上。オールド・トラフォードでのアウェー戦も2ー0完勝で切り抜けて、一時は残留争いに巻き込まれていたチームが18位のレスターと13点の勝ち点差をつけ、24節目で降格圏から大きく遠ざかった。