◆第75回東京新聞杯・G3(2月9日、東京競馬場・芝1600メートル)
ウォーターリヒトに重賞初制覇の絶好機到来だ。3勝クラス、リステッドを2連勝して、前走の京都金杯で重賞に再挑戦。不利とされる大外枠を引いたが、後方から上がり最速の末脚を使って勝ち馬と首差の2着。あと一歩のところまで迫った。 夏を越して競馬の内容が高いレベルで安定している。3戦2勝の東京マイルに戻るのも好材料だ。敗れたNHKマイルCは、「ダービーを意識してローテーションがきつかった」と河内調教師は振り返る。適度に間隔を空け、本格化の兆しを見せる今ならしっかりと実力を発揮できる。
中間は意欲的な調整を行っている。1月29日の1週前追い切りでは、栗東・坂路で半妹のウォーターガーベラ(3歳1勝クラス)を7馬身半追走。うなるようなしまいの伸びで52秒2―11秒9の好時計をマークし3馬身先着した。負荷、動きともに申し分ない。河内厩舎の“勝負仕上げ”で、1週前にして態勢は整っているとみていいだろう。
同日のきさらぎ賞(京都)にはガーベラが出走。3月に定年引退を迎える河内調教師に、約6年8か月ぶりのJRA重賞タイトルをきょうだいVで届ける。(山本 理貴)