3日放送のフジテレビ系「ぽかぽか」(月~金曜・午前11時50分)に、柔道男子で五輪3連覇を達成した野村忠宏さん(50)が出演。同じ最軽量級で1歳年下の女子柔道・谷亮子さんを“嫉妬”した過去を明かした。
MCのお笑いコンビ「ハライチ」の澤部佑に「当時、ライバルはいらっしゃったんですか?」と問われた野村さんは、「この選手っていう人はいなかった。直接対決したことはないけど、常に意識し続けた選手はいましたね。YAWARAちゃん」と、谷(旧姓・田村)さんを挙げた。
ともに最軽量級のため、五輪では常に同じ日に登場。初めて金メダルを獲得した1996年のアトランタ五輪では、「当時の彼女は柔道界というより、日本のスポーツ界のスーパーヒーローでした」という中、谷さんは決勝で敗れ銀メダルに終わった。心の中で『YAWARAちゃん、ごめん。明日の新聞は俺がいただくわ』って」思っていたが、新聞の1面はすべて谷さんの写真。「一番ひどいの(見出し)は、『田村まさかの銀 野村まさかの金』でした」と、扱いの差に悔しい思いをしたという。
2連覇を達成した2000年のシドニー五輪でも、野村さんの2連覇より、谷さんの悲願の金メダルに注目が集まった。一緒に行われた会見でも「(谷さんが)ステキなコメントするんですよ。金メダルをいとおしそうに見ながら、『ようやく初恋の人に巡り合えた気持ちです』って」と話した。
谷さんに負けないよう、気の利いたコメントをしようとした野村さんは、2連覇ということで「『僕は1つ持ってるんで、愛人みたいなもんです』って。その時は抜群だと思ったんですよ。でも、誰も笑わないし、後で怒られました」と、金メダル会見でのまさかの“失言”を振り返った。