令和６年度の静岡県高校ラグビー優秀選手２０人がこのほど発表され、２日の県新人戦決勝前に、草薙球技場で表彰式が行われた。
昨夏、国スポ県選抜や東海高校選抜のメンバーに選ばれた女子の２選手も出席。浜松工の貝原磨明（まあ、３年）と東海大静岡翔洋の鈴木那依姫（ないき、３年）は記念のジャージーと賞状を贈られて笑顔を見せた。
貝原は幼稚園時に浜名湖ラグビースクール（ＲＳ）で競技を始めた。北浜東部中では柔道に打ち込んだが、「建築の勉強がしたい」と浜松工に進学後、２人の兄の背中を追うようにラグビー部に入った。唯一の女子選手で、男子に混じってフランカーとして練習。「タックルが大好き。ラグビーは難しいけれど面白い。チームプレーの楽しさもあった」と笑った。
鈴木は磐田中部小３年時にヤマハＲＳ（現静岡ブルーレヴズＲＳ）で始め、女子部のある翔洋高を選択。センターを務め、「３年間楽しかった」と振り返った。
両選手は昨年８月に菅平で開かれた、全国高校女子合同チーム大会に東海代表として出場した。卒業後は２人とも競技から離れるが、「ラグビーを通して、苦しいときにも我慢する力がつきました」と鈴木。ピッチで学んだことを今後に生かしていく。