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マラソン日本学生新の青学大・若林宏樹が4月に「日本生命」の市民ランナーで日本選手権1万M出場も

スポーツ報知 2025年2月3日 16時43分

 別府大分毎日マラソン(2日)で、日本歴代7位で初マラソン日本最高&日本学生新の2時間6分7秒で2位となった青学大の若林宏樹(4年)は快挙から一夜明けた3日、4月12日に熊本・えがお健康スタジアムで行われる日本選手権男子1万メートルの出場権を得られた場合、出場する考えを明かした。同大会の申込資格記録(有効期間24年1月1日~25年3月23日)は、昨年の28分16秒00から大幅に上がり、28分00秒00となったが、若林は昨年11月23日のMARCH対抗戦で自己ベストを26秒18も更新する27分59秒53で走破し、ぎりぎりでクリア。「0秒4だけ超えられました。今まで日本選手権に出場したことはありません。出られるのであれば、会社(日本生命)と相談して出場したい」と話した。

 若林は大学卒業を機に競技の第一線から退き、日本生命入社に一般の新入社員として就職することが内定している。4月の日本選手権1万メートルの開催時には、すでに日本生命の新入社員という立場になっているが、土曜日開催のため、プライベートとして参加は可能。若林は「日本生命のユニホームもあると聞いています」と話した。

 京都・洛南高の先輩でもある男子100メートル前日本記録保持者の桐生祥秀(29)は日本生命の所属アスリート。同社は陸連登録されている。

 同大会の上限の設定人数は30人。日本陸連の公式サイトには「出場優先順位は資格記録上位の競技者」「申込資格を有する競技者であっても参加を制限されることがある」と記されている。現時点で若林のランクは45位のため、出場権が得られるかは微妙な状況だ。

 若林は2日のレース後「競技者としては引退しますが、走ることは好きなので、これからも市民ランナーとして楽しく走っていきたいです」とコメントした。日本最高峰の1万メートルで楽しく走る若林宏樹の姿が見られれば、多くのファンにとって楽しいだろう。

 ◆若林 宏樹(わかばやし・ひろき)2002年9月3日、和歌山・下津町(現海南市)生まれ。22歳。下津二中3年時に全国大会3000メートル10位。京都・洛南高に進学し、全国高校駅伝では1年5区14位、2年補欠、3年1区3位。21年に青学大地球社会共生学部に入学。学生3大駅伝は1年出雲駅伝4区6位、同全日本大学駅伝6区12位、同箱根駅伝5区3位。3年全日本大学駅伝1区8位、同箱根駅伝5区2位(区間新記録)。4年出雲駅伝5区5位。自己ベスト記録は5000メートル13分41秒32、1万メートル27分59秒53、ハーフマラソン1時間01分25秒。尊敬する選手は青学大時代に箱根駅伝5区で活躍し「3代目・山の神」と呼ばれた神野大地(31)=現M&Aベストパートナーズ選手兼任監督=。ライバルは洛南高時代のチームメートの駒大・小牧波亜斗(4年)。好きなタレントは上白石萌歌。弟の良樹は青学大陸上部1年。168センチ、53キロ。

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