昨秋ドラフトでソフトバンクの育成1位を辞退して神奈川大学リーグの桐蔭横浜大に進学する日本学園(東京)の古川遼投手(3年)が3日、神奈川・横浜市の同校グラウンドで初めて練習に参加した。
キャッチボールやランニングなどで汗を流した古川は「桐蔭横浜で野球をするという実感がわいてきました。少しでも早く戦力になれるように」と初々しい表情を見せた。
昨年10月24日のドラフトでソフトバンクから指名を受け、11月9日には福岡の球団施設で見学やメディカルチェックも行ったが、同16日に辞退を申し入れ、大学進学の道を選んだ。
「ドラフト1位を目指してきたが、(名前を)呼ばれることがなく悔しかった。昔から目指していたプロ野球選手への道に行けるということで(指名は)うれしかったですし、ソフトバンクの施設は何でもそろっている。葛藤はありましたが、環境より悔しさが勝りました」と古川。重い決断の裏には「1位」へのこだわりがあった。
190センチ、85キロの投手らしいスラリとした体形の持ち主。現在の最速は145キロだが、大化けする可能性を持っている。古川は「158キロくらいは出せるように。4年後の1位を目指してやっていきたい」と力強く誓った。