巨人に新加入した田中将大投手が3日、宮崎・木の花ドームで今キャンプ初のブルペン入り。前日までのネットスローから一転、捕手を相手に計36球を力強く投じた。
二人三脚でフォーム大改造に取り組んでいる久保巡回投手コーチと話し合った上で、この日はキャッチボールの状態が良かったことから急きょブルペン入りした。「良かったですよ。練習していることと同じような感じで投げられたので、それはすごい収穫だった」と手応え十分の笑顔だった。
年明けから先乗り合同自主トレまでに5回ブルペンするなど、昨季0勝からの巻き返しに燃えていた右腕。しかし、キャンプイン直前に久保コーチと丁寧に話し合いの場を設けたことで「それじゃダメなんだと。全て自分の感覚と違う」と新たな発見に出会った。キャンプインから2日連続で猛練習に励み、迎えた第1クール3日目。スムーズな体重移動や体を「縦回転」に使う意識などを反映させた新フォームで投球練習すると「もう、全然違います。全部が違います。投げている感覚が違う。めちゃくちゃいいです」とこれまでになかった感覚が全身を貫いた。
昨年菅野を15勝&MVPの復活へと導いた久保コーチも「(力感は)5、6分。体重移動の流れの中で投げているので非常にいいですね。その割にはボールが速いし、強いし、コントロールもズレないし」と絶賛していた。