広島のドラフト4位・渡辺悠斗内野手=富士大=が3日、宮崎・日南キャンプの早出練習で新井監督からマンツーマンで打撃指導を受けた。強打が持ち味のルーキー。「昨日、一昨日の打撃を見て指導してくださった。早めに気づけてありがたかった。しっかり身につけて、もっといい打撃を見せていきたい」と、感謝した。
主にスイング軌道の問題点を指摘された。「今のフォームでは速い球についていけない。そこを修正していただいた」。通算2203安打、319本塁打の指揮官直々の指導に「小さい頃から見てきた。同じ右打者として格好いいなと思っていた方なので、光栄ですし、うれしい。期待に応えたいです」と、声を弾ませた。
指揮官は、基本的に選手自身の取り組みを尊重する方針を貫く。「何も言わずにおこうと思ったけど、彼の方から『悩んでいる』ということだった。それなら、ワンポイントだけアドバイスしようかなと思った」と、手を差し伸べた。
富士大では2年まで捕手が本職で、3年以降は主に一塁手。巨人育成1位・坂本達の故障もあって3年秋に捕手として首位打者、ベストナイン、4年春に一塁手として本塁打王、打点王、ベストナインを獲得。キャンプ初日にはブルペンで塹江らの投球を受け、内野手兼捕手の二刀流で強打者としての可能性を広げる取り組みを始めた。