ロッテの山口航輝外野手が3日、沖縄・石垣島キャンプでのフリー打撃を行った。左中間やバックスクリーン弾に加え、逆方向にも3本放つなど、34スイング中8発をスタンドに放り込み、持ち前の打撃をアピールした。
同組は他に、ドラフト1位・西川史礁外野手(青学大)と、山本大斗外野手の2人で、いずれも長打力自慢。「隣を見たら全部飛ばして、打ちたいなと思うし、負けてられないって思う。ライバルになりますけど、いい刺激をもらいながら頑張れてるので、いつも以上に危機感を持ってやれている」。午後の個別練習でも約1時間のマシン打撃でバットを振り込んだ。
午前中の守備練習では一塁のポジションでのメニューを指示された。昨年は外野で47試合、一塁では1試合だったが、23年は外野55試合、一塁68試合を守った経験があり、投内連係もそつなくプレー。起用の幅も広がるだけに、「外野も内野も競争が激しいけど、その中で2つできると強いと思う。やっぱり自分は人一倍やらないといけない」と決意をにじませた。
プロ6年目の昨季は腰痛で春季キャンプの本格始動が遅れた。シーズンでも51試合で打率2割、2本塁打、13打点と不本意な1年を過ごした。再起をかける24歳は「去年はあんな数字だったので、目標の数字はあまり言えないですけど、まず1年間を通して本当にチームの力になりたい。(チームに)日本人で本塁打を10本打つ人は少ないし、10本だけでなくて20本、30本が僕の中での目標。誰にどう言われても、馬鹿にされたっていいので、『30本』というのは、絶対このプロ野球生活をする上で、変えてはいけない目標だと思います」と、覚悟を示した。