広島の末包昇大外野手(28)が3日、ライブBP(実戦形式の打撃練習)で“誠也塾”の成果を発揮した。開幕ローテ候補の森から、10スイングで安打性4本。「球種も言ってくれて、まだ投手も全力の状態じゃないけど、自分の今の状態がよく分かった」と、4年目の“開眼”に手応えをにじませた。
「6~7割程度でコンタクト重視」というスイングで、左中間フェンス直撃打など長打2本。1月に3年連続でカブス・鈴木と自主トレ。「誠也さんに昨年から言われてきたけど、練習で100%で振ることは簡単。いかに力を抜いて振れるかが実戦で大事」と、教えを忠実に結果につなげた。
昨季は79試合で9本塁打を放ったが、打率2割3分8厘と安定感を欠いた。新井監督は「いいスイングになっていた。今、取り組んでいることが実戦で出せれば、コンタクト率も上がってくる」と、成長を感じ取った。同じ右打者のファビアン、モンテロの両外国人との争いに勝つためにも、打ちまくるしかない。(畑中 祐司)