オリックスは3日、新外国人としてエドワード・オリバレス外野手(28)=メッツ傘下=の獲得を正式に発表した。1年契約で、年俸は1億5000万円(推定)。右翼を中心に外野の全ポジションを守り、超攻撃的な「常熱打線」が誕生する可能性も出てきた。
ファンに愛されそうな名前の新助っ人が仲間入りした。1月上旬にリストアップし、メッツ側とも丁寧に交渉を進めてきた末の獲得発表。福良GMは「ミート(力)があって、ツボに入れば一発もある打者という感じ」とメジャー通算29本塁打のパワーを評価した。
右翼やDHでの起用が基本となりそうだが、福良GMは「右翼、中堅、左翼を守って、足もある」と守備、走塁も含めた貢献に期待。昨季は福田、中川ら10選手が先発した中堅に入れば、左翼・西川、右翼・杉本を置いた「打撃全振り」のオプションも可能となる。
昨年はパ・リーグ5位に沈み、402得点、71本塁打も同5位と苦しんだ。岸田監督は「初球からどんどんいくような、アグレッシブなスタイル。結構、し烈になってくるんじゃないですか」と外野全体の競争激化を歓迎。同じ右の外野手として、来日1年目の17年に26本塁打を放ったロメロのような活躍が理想だ。
背番号も36に決まり、順調なら宮崎キャンプの終盤には合流できそうだ。覇権奪回を期すチームの新キャッチフレーズは「常熱」。豊富なバリエーションを携え、オリにオリバレスがやって来る。(長田 亨)
◆エドワード・オリバレス(Edward Olivares)1996年3月6日、ベネズエラ生まれ。28歳。14年にブルージェイズと契約し、パドレス時代の20年にメジャーデビュー。ロイヤルズを経て、昨季はパイレーツでプレーした。メジャー通算285試合で打率2割5分4厘、29本塁打、96打点。マイナーは通算596試合で打率2割8分、74本塁打、320打点。185センチ、88キロ。右投右打。
◆オリックスの昨季の中堅先発
福田周平 58
中川圭太 30
渡部遼人 17
広岡大志 17
杉沢 龍 7
来田涼斗 5
茶野篤政 4
小田裕也 2
野口智哉 2
元 謙太 1
※小田は24年限りで現役引退