NHKは4日、俳優・仲野太賀が主演する2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の新たな出演者を発表。豊臣兄弟の母・なか役を坂井真紀、姉・とも役を宮澤エマ、妹・あさひ役を倉沢杏菜が演じることが決定した。
同作は、仲野演じる豊臣秀長(豊臣秀吉の弟)の目線で、戦国時代をダイナミックに描く夢と希望の下克上サクセスストーリー。秀吉は池松壮亮が演じる。TBSドラマ「半沢直樹」や2020年度後期の連続テレビ小説「おちょやん」を手がけた八津弘幸氏が脚本を担当する。
坂井が演じるのは、女手一つで二男二女を育てるなか。天下人となった秀吉が関白に就任すると「大政所」と称されるようになる。坂井は「子供たちを温かく見守り、時に背中を押し、母親としての優しさと強さを持った女性と感じました。子を思う親の気持ちは普遍的なものであると思います。この時代を生きる母としての生き様をしっかり演じ、戦っていきたいと思います」と抱負を語った。
宮澤の大河ドラマ出演は、2022年「鎌倉殿の13人」以来2作目。今回はしっかり者で負けん気が強い姉のとも役。三人の男児を産み育てるが、跡継ぎに恵まれなかった弟の秀吉によって政治の道具として利用される。のちに秀吉の後継者となった長男の秀次は謀反の疑いをかけられ妻子とともに処刑されることになる。「ともは秀長、秀吉よりも長生きしたそうで長いスパンで向き合う役になりそうだなと、身が引き締まる思いでした」とし、「のびのびと人間臭く演じられる様に準備したいと思っています」と語った。
笑顔が明るい天真らんまんな妹・あさひを演じるのは倉沢。24年「光る君へ」で藤原妍子役で大河初出演を果たした。あさひは兄たちが出世したおかげで夫ともども裕福で幸せな暮らしを送っていたが、ある日突然、秀吉によって離縁させられ徳川家康の元に嫁がされることになる。「様々な作品で描かれてきたあさひは、時に悲劇の女性であり、芯のある強い女性でもあったと思います。辛い別れや試練に直面しながらも、兄たちによって誰もが経験できる訳ではない、興味深く面白い人生を歩んだのだと思います。そんな彼女の激動の一生を豊かに表現できるように全力で取り組みたいと思います」意気込んだ。
主人公・豊臣秀長を演じる仲野は「胸がいっぱいです。作品を見るたび、共演させていただくたびに、その役に臨む姿勢に多大なる影響を受ける大好きな先輩ばかりです。なんだか熱に浮かされてるような、並々ならぬ興奮状態にあります。そして宮澤エマさん、倉沢杏菜さんとは『豊臣兄弟姉妹!』ということで、みんなで一丸となって坂井さんに甘えていきたいと思います!!戦国乱世の時代を、こんなにも情熱的で素敵なキャストの皆様と一緒に駆け抜けれる事を心から嬉うれしく思います」とコメントした。