浦和に新加入したブラジル人DFダニーロ・ボザ(26)が4日、さいたま市内でチームの全体練習に合流した。2月1日まで行われた沖縄キャンプ中に来日し、別メニューでの調整を経てこの日よりフルメニューに。主力DFホイブラーテンとセンターバックでコンビを組むシーンもあり、J1開幕となる神戸戦(15日・アウェー)に向け「日本で1番と言えるほどのビッグクラブでプレーできる幸せがあります。早く日本のサッカーに慣れたい。2月15日に向け、しっかり準備していきたい」と話した。
主にブラジルでキャリアを積み「ポジションはセンターバック(CB)、サイドバック(SB)です」と語るボザ。184センチの身長から繰り出す空中戦、そしてインターセプトやビルドアップも武器と明かした。中でも「スピードもあります」と挙げた特徴は、バスコダガマでプレーしていた2022年に試合中のトップスピードが36キロに到達。当時のブラジルメディアでは「(マンチェスターCのノルウェー代表FW)ハーランドに並び、世界13位に」と報じられた。
現代サッカーでは高いDFラインの裏にできるスペースをカバーするため、CBにもスピードが求められる。各国によって測定方法は異なると見られるが、Jリーグでは昨季のトップスピード1位はMF藤井(当時鹿島、今季は湘南)、MF山下(G大阪)がマークした35・4キロ。18年以降のデータで、36キロ以上をマークした選手はいない。ハーランド級のスピードを持つボザが“Jリーグ最速”のスピードを発揮する可能性も十分だ。
幼いころからあこがれてきたのは「セルヒオラモス。ブラジル人ではないけれど、彼もCB、SBもやるし、見本にしてきた選手」と明かした。セルヒロラモスと言えば、Rマドリード、スペイン代表などで数々のタイトルを獲得し、欧州CLでのDFとしての最多得点記録なども持つ。ボザも「(攻撃は)好きですし、昨年は4、5点取った。シーズンとして(今季は)6ゴール決められればいい」と話した。攻守にアピールポイントを持った新加入DFが、あこがれのセルヒオラモスのように、浦和にタイトルをもたらす存在となるか注目だ。