阪神一筋で17年プレーし、華麗な守備で「今牛若丸」と呼ばれた吉田義男さんが3日午前5時16分、脳梗塞のため死去した。91歳だった。
阪神では1年目から遊撃のポジションを不動のものとし、2年目に盗塁王を獲得。監督としても計8年指揮を執り、85年には21年ぶりのリーグ優勝と球団創設初の日本一を果たした。背番号23は永久欠番。92年に野球殿堂入りした。京都弁で親しまれた「よっさん」が天国に旅立った。
◆吉田 義男(よしだ・よしお)1933年7月26日、京都市生まれ。山城高(京都)から立命大に進学したものの、中退して53年に阪神入団。2年目の54年に51盗塁で初タイトルを獲得。通算2007試合に出場し、打率2割6分7厘、66塁打、434打点。264犠打は球団記録。球団史上ただ一人、3度監督を務め、通算8年間で484勝511敗56分け、勝率4割8分6厘。現役時代は167センチ、56キロ。右投右打。