阪神一筋で17年プレーし、華麗な守備で「今牛若丸」と呼ばれた吉田義男さんが3日午前5時16分、脳梗塞のため死去した。91歳だった。阪神では1年目から遊撃のポジションを不動のものとし、2年目に盗塁王を獲得。監督としても計8年指揮を執り、85年には21年ぶりのリーグ優勝と球団創設初の日本一を果たした。背番号23は永久欠番。92年に野球殿堂入りした。訃報を受け、阪神・藤川球児監督が追悼の言葉を発表した。
阪神・藤川監督「突然の訃報に驚いています。偉大な大先輩であり、またお元気な姿で再会して叱咤(しった)激励いただけるつもりでいましたので、残念でなりません。素晴らしい先輩方がつくり上げた伝統を、私たちが責任を持って受け継ぎ、また次の世代につないでいきたいと思いますし、天国の吉田さんに良い報告ができるように、目の前のことに全力を尽くしてシーズンを戦っていきます。故人のご冥福を心よりお祈りいたします」