ＦＣ東京は４日、明治神宮で必勝祈願を行った。昨季まで新潟を指揮し、今季から就任した松橋力蔵監督は絵馬に「勝利」と記した。「それ（勝利）が積み上がることで達成できる、かなえられるものがある。もちろん見ていて、みんながワクワクする、熱狂するというところは目指すべきところ。ディテール（細部）よりも、最終的には勝つ、勝利をどう得るかというところを大事に戦いたい」と思いを語った。
選手代表として絵馬に「タイトル」としたためたＭＦ寺山翼は「新しい監督、新しい体制でというところで、やっぱりＦＣ東京が（首都３クラブの）代表だと言わせるためにも今年はタイトルが必須だと思う。キャンプも順調にきて、本当にチームとしてもいい状態だと思う。あとは細かいところを合わせながら、開幕までまだ少し時間があるので、もっといい状態にできるように積み上げていければ」と言葉に力を込めた。
この日、必勝祈願の前に小平グラウンドで行われた練習後にも取材に応じた松橋監督は自身のサッカー観についても言及した。「ボールを大事にしたい。常に自分たちがボールを持っているサッカーを目指したい。イニシアチブ（主導権）を持った中でのプレー、そこは大事にしている部分。ただ、勝負となった時にそれを手放す可能性も十分ある。理念は変えず、手法は柔軟に、と言っている」とサッカー哲学の一端を明かした。
チームは１５日に横浜ＦＣとのアウェーゲーム（ニッパツ）でリーグ初戦を迎える。続く第２節のホーム開幕戦（２２日）では同じ東京を本拠とする町田と味スタで戦う。