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巨人・田中将大「ちょっとどころじゃない」ほど新鮮な“2個のボール同時投げ”…珍トレの狙いに迫る

スポーツ報知 2025年2月5日 5時30分

 巨人・田中将大投手(36)が4日、久保巡回投手コーチの発案で2個のボールを同時に投げる珍トレを行った。ブルペンでは座った捕手に対し、18・44メートルより少し短い約17メートルで46球。キャンプ第1クールを終え、新鮮度合いについて「ちょっとどころじゃないですよ」と話し、「ジャイアンツに入って1年目ですし、常に新鮮な気持ちでやらせていただいています。そういうことばかりですよ」と充実感を漂わせた。

 「魔改造4日目」は、指と掌底で2個のボールを握り、同時にネットに向かって投げる練習。手首を立てて上からたたくように腕を振って投球の角度につなげる狙いがあり、久保コーチは「うまく投げると2個が連なっていく。手が立たずに横に出てしまうと散らばっていく」と説明した。右腕は苦戦しつつ、笑みも浮かべて取り組んだ。バラエティーに富んだ練習の日々にマー君は「いろんな手応えを感じています」と言い切り、「ボールを投げるにしてもいろんな方法で投げたりして、体の使い方を勉強しているなという感じ」と振り返った。

 初日から一貫しているのは、強度は違えどとにかく球を投げること。この日も1時間近く腕を振った。「(第1クールに)これだけボールを投げることはここ数年、しばらくなかった」。体が元気な証拠でもあり、「現時点では想定より早くいろんなことが進んでいる」と声を弾ませた。

 阿部監督は「プライドもあるでしょうけど、それをも捨ててやってくれているんで、すごくありがたい」と197勝右腕の姿勢にうなずいた。練習後は極寒の中で待つファンへサイン会を実施。久保コーチから手をつながれた際に見せた表情のように、明るいシーズンにするため、二人三脚の歩みは続く。(田中 哲)

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