第101回箱根駅伝(1月2、3日)で2年連続8度目の優勝を飾った青学大の新主将にエースの黒田朝日(3年)が就任したことが4日、分かった。「目指すは箱根3連覇。その目標を全員で達成できるチームをつくっていきたい。走りでチームを引っ張ります」と力強く“所信表明”した。
エース兼主将の大役を担う黒田朝をサポートするため、副将の役職を設け、神田大地(3年)が就任。寮長の佐藤有一(3年)、徳澄遼仁主務(3年)の役職についた4人が中心になり、新チームを率いる。24年度の主将は卒業後に福井放送にアナウンサーとして入社する田中悠登(4年)が務めた。原晋監督(57)は「田中は言葉でチームを引っ張った。黒田は背中でチームを引っ張ってほしい」と期待を込めて話した。
黒田朝は“主将初戦”として大阪マラソン(24日)に挑戦する。別府大分毎日マラソン(2日)では若林宏樹(4年)が初マラソン日本最高&日本学生新の2時間6分7秒と激走した。「100%の力を出し切って、若林さんの記録を超えられるように頑張ります」と前向きに話す。原監督は「若林はマラソンの概念を変えてくれた。黒田は2時間5分台もあり得ます」と再びの激走を予言した。(竹内 達朗)
◆黒田 朝日(くろだ・あさひ)2004年3月10日、岡山市生まれ。20歳。玉野光南3年時に全国高校総体3000メートル障害2位。22年、青学大に入学。学生3大駅伝は2年時に出雲2区区間賞、全日本2区2位、箱根2区区間賞。3年時に出雲3区3位、全日本4区区間賞、箱根2区3位。父の将由さんは法大時代に箱根駅伝3回出場。弟の然は青学大1年で今回の箱根登録メンバー。妹の六花(りっか)は宮城・仙台育英1年の実力派ランナー。166センチ、50キロ。