巨人の阿部慎之助監督(45)が4日、若手に「群れるな」指令を出した。第1クールを終え、6日からの第2クールに向けて「選手にも言うけど、もう少しだけでいいので個の時間を作ってと。孤独になる時間っていうのかな。自分なりに動くことをテーマにやってほしい」とさらなる高い意識を求めた。
初日から4日間、若手のレベルアップに何が必要か考えながら目を光らせた。答えは自主性だった。
「群れになって動いてもしょうがないからね。例えば3人一緒にマウンドに上がるのか、3人一緒に打席に入るのかという話だし。プロなんだからもうちょい個人という中で孤独の時間を作らないといけないと感じた。自分で動いてほしい。人が動くから一緒に行こうとかじゃなくてね」
全体練習で、数人ずつのグループで決められた時間で動くことはある。その中でも、周りに流されるのではなく自分を見つめる時間を作ってほしい。個別練習ではとことん己と向き合う。そんな思いが込められたメッセージだった。
若手には「質より量」を求める。「集中してやる量を増やしてほしい」と惰性ではなく全力で取り組む練習量のアップを求める。自ら考え、貪欲に上を目指す姿勢を浸透させる。(片岡 優帆)