DeNAの東克樹投手(29)が4日、ドジャース・大谷級のスライダーを披露した。キャンプ初のブルペン入りで34球。この日の最大変化量は50・3センチで、最大51・1センチ変化する大谷のスイーパーに匹敵する数値を叩き出した。
「真っすぐは強い球を投げ込めたし、スライダーは目標の数値もクリアできていたので良かった」。サラリと言ったが、目標の数値はワールドクラスだ。変化量の平均値は「40から50の間くらい」。大谷のスイーパーは水平方向に平均40・4センチと大きく動くが、東の“宝刀”は同レベルかそれ以上だ。
三浦監督は「50センチがイメージつかないんであれば、定規で測ってくれれば」とジョークを交えて笑顔。名前こそ明かしていないが、決定済みという開幕投手の最有力候補が東だ。3年連続3度目の大役へ「バウアーも来てライバルが増えた。負けないようにそこの座を狙って」と東。曲がりすぎる宝刀を携え、エースが27年ぶりセ界制覇の先頭に立つ。(太田 和樹)