中日・高橋宏斗投手(22)が第1クール最終日の4日、キャンプ2度目のブルペンで、初の開幕投手に向けてアピールした。座った捕手に約50球。最速151キロを計測し、「(井上)監督に、いい状態を見てもらいたかった」と、手応えを示した。
上々の仕上がりに、井上一樹監督(53)は「他の投手より、球が速いのは明らか」と笑み。開幕投手内定かと思いきや、正式決定は「2月中旬をイメージしている」と明言を避けた。「宏斗には『時間をつくってゆっくり話そう』と。近年は、エースが投げているかといったら、そうでもない。ホームやアウェーもある。どれぐらい(開幕投手を)重要視したらいいのか」と、頭を悩ませた。
3月28日の開幕はDeNA戦(横浜)。高橋宏は昨季、3登板で1勝2敗、防御率は球団別ワーストの3・20と苦戦した。一方、本拠地開幕の巨人戦(4月1日、バンテリンD)なら、昨季は2試合で1勝0敗、防御率0・00と好相性だ。「開幕で投げたい思いはあるが、優勝に近づくための起用法もある。方針に従いたい」と高橋宏。与えられた場所で役目を全うする。(森下 知玲)