俳優の阿部寛(60)がこのほど、都内でNHKのスペシャルドラマ「水平線のうた」(3月1、8日・後10時)の取材会に出席した。
宮城県石巻市と女川町を舞台に阿部が東日本大震災で妻と娘を失ったタクシー運転手を演じる感動物語。悲しみに暮れて涙する場面があり、台本を読んだ段階では「メソメソしすぎじゃないか。悲しみを表現するには、涙をこらえて耐える姿を見せた方が伝わるのでは」と戸惑ったことを告白。岸善幸監督から「震災を知らない世代の子供たちは、大人に重苦しい空気を押し付けられている」と被災地ならではの事情を説明され、「若い世代が大人たちをどう見ているか」という視点を意識して演じたという。