バレーボール女子日本代表のアタッカー・宮部藍梨(姫路)が4日までに総合エンターテインメント事業を展開するアミューズのグループ会社であるアミューズスポーツエージェンシーに所属することが決まった。
宮部は同社を通じて「いちアスリートとして高みを目指すことはもちろんのこと、併せて、バレーボールの枠を越えた新たなチャレンジ、そしてクリエイティブな活動を通して少しでもバレーボールの魅力や良さを多くの方に知っていただけるように精進してまいります」とコメントを寄せた。
大阪・金蘭会高時代の15年、16歳で日本代表デビューを果たした宮部。高校を卒業後の17年には米国の大学に語学留学。約5年間、異国の地でバレーと学業を両立してきた中、22年に約6年ぶりに日本代表に選出された。もともとアウトサイドヒッターだったが、日本代表で身長181センチの高さを生かし、ミドルブロッカーにも挑戦。昨年はネーションズリーグ(NL)で日本初の銀メダル獲得に貢献し、パリ五輪に初出場するなど、日本のトップ選手の一人となった。
この日は、7月のNL1次リーグ第3週の千葉大会のアンバサダーに就任したことも発表。女子日本代表は昨夏にパリ五輪のエースで主将を務めた古賀紗理那さんが現役引退。28年ロサンゼルス五輪に向け、NLでは新体制でスタートを切る。宮部はビデオレターを通じ「日本代表は監督、主将ともに代わり、新たな年を迎えます。皆さんの応援が必ず力になるので、ぜひ会場に足を運んでいただけたらうれしい」と語った。
◆宮部 藍梨(みやべ・あいり)1998年7月29日、兵庫・尼崎市生まれ。26歳。小学3年でバレーを始め、大阪・金蘭会高2年時の2015年に代表初選出。17年春に神戸親和女大に進学し、同年秋には米サウスアイダホ大に留学。22年、6年ぶりに代表復帰し、国内リーグ参戦の姫路に加入。家族はナイジェリア人の父、日本人の母、大阪マーヴェラスに在籍する妹の愛芽世(あめぜ、23)。181センチ。