歌舞伎俳優の松本幸四郎が4日、福岡・博多座で初日を迎えた歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」(25日千秋楽)に出演した。
劇団☆新感線と歌舞伎がコラボする歌舞伎NEXTの第2弾。新感線ならではの疾走感のあるストーリー展開に歌舞伎の様式美を取り入れ、鮮やかな立ち回りも魅力となる。噓と欲望に支配された主人公のライはダブルキャストで昼の部は幸四郎、夜の部は尾上松也が勤めた。
上演前には、博多座正面の大階段に登場し、約400人のファンに向けて幸四郎は「とにかく激しく、これほど刺激のある舞台はありません。決して12月の公演(新橋演舞場公演)をそのまま持ってきたわけではありません! 博多座に来て、さらにパワーアップしております」とあいさつ。松也は「本当に寒い季節ですが、この寒さを吹き飛ばすような熱さを持って、皆さんに楽しんでいただけるように一生懸命努めます」と呼びかけた。