ブリヂストンスポーツのゴルフクラブ新製品試打ラウンドが4日、千葉・市原GC市原コースで行われ、女子ゴルフ元世界ランキング1位の宮里藍さん、川崎志穂が参加した。
新アイアン「258CBP」(3月7日発売)を試打した。昨年モデルからさらに「プラス5ヤード」の飛距離と操作性を追求し、飛び性能にこだわった軟鉄複合鍛造アイアン。響き感のある中に柔らかい「打感」、精悍さの中にやさしさを取り入れたフェース形状の「顔」、低深重心設計でミスを許容する抜けの良いワイドソールの「抜けソール」と“3拍子”そろった新モデルとなった。
宮里さんは、特に5番アイアンの性能の高さに驚きの表情を浮かべた。プロ入り当初は5番アイアンを入れていたが、すぐに6番ユーティリティー(U)に切り替えたといい、「5番アイアンを試すのは20年ぶりくらい」と新ギアを振った。ロフト角は23・5度。ゆったりとしたスイングから高弾道の球を放ち「けっこう衝撃を受けました」と笑顔で振り返った。
「打感がすごい好き。柔らかさをしっかり感じられるので、CBPはすごくいい。U6を打ってるような感覚。打ち出し角や止まり方、インパクトとか、昔の5番アイアンとは全然別物だなと感じる」
コースや環境に応じて、ユーティリティーでなくアイアンを使うメリットはある。「極端な話ですが、全英オープンとか本当に風が強くて、ライン出しが命というところで言うと、打ち出しを抑えられる方が絶対いい。止まるよりも方向性を重視するコースではアイアンの方が(いい)というのはある」。今後の使用について「フル(セット)ではなくても、5番は絶対にCBPを入れると今日決まった。今後、U6との差別化とかコースによって変えていく楽しみもある。プラス5ヤードの魅力はそこにある」と力説した。
川崎は打感に加え、ボールをとらえた際の「音」にも魅力を感じ「手前から入ってもいい音をしてくれてる。好きだなという感触がある」。5番アイアンは2017年にユーティリティーへ切り替えたという。「テクニックが必要で上がりきらないことが多くて切り替えていた中で、今回の5番アイアンはユーティリティーっぽい感覚で打てる。プラス5ヤードは感じた。切り替えてもいいかなと思う」。これまで使用してきた「241CB」と新モデルを番手に応じて混ぜて使うことも視野に入れた。
また、新ウエッジ「B―Limited BITING SPIN フルミルドウエッジ」、グローブの新製品「TOUR NANO」「ULTRA GRIP」などが紹介された。