将棋の藤井聡太王将＝竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖＝に永瀬拓矢九段が挑戦する第７４期王将戦七番勝負第３局が５日午前９時、東京・立川市「オーベルジュときと」で始まった。
第３局は藤井が後手。戦型は角換わり。
これまでの２局はいずれも藤井が勝利。前日会見で藤井は「ここまで２局で、課題であったり見えてきたところもあるかなと感じている。それを生かして２日間集中して良い内容の対局ができるように頑張っていきたい」と意気込み。これまで王将位を獲得し、防衛の決着局も行った立川対局を「なじみ深い場所で対局」と喜んでいた。
一方の永瀬は、第７０期（２０２０年）以来の王将戦。同期でも渡辺明九段を相手に第１局から３連敗だったが、第４局の立川対局で１勝返した。惜しくもタイトル奪取はならなかったが、流れを作った思い出の対局場。今期も同じような状況だが「明日は精いっぱい戦って、１勝でも返して、１局でも多く見ていただけるように頑張りたい」と力を込めた。
王将戦４連覇を目指す藤井は今対局で勝利すると、３勝０敗で王手となる。