2021年東京五輪柔道女子52キロ級金メダリストの阿部詩(パーク24)が5日、アゼルバイジャンで14日から16日に開催されるグランドスラム(GS)バクー大会に向け、オンラインで取材に応じた。
昨夏のパリ五輪以来となる復帰戦へ「大きなけがもなく、コンディションはいいと思います。今回は世界選手権に向けて、必ず優勝しないといけない大会だと思っているので、しっかり一つ一つ勝ち切ることが目標です。しっかり、いつもどおりの阿部詩というのを皆さんにお見せできればと思います」と意気込んだ。
連覇を狙ったパリ五輪ではまさかの2回戦敗退に終わった。「五輪後は、やっぱりまた一から柔道に向き合うということはちょっと難しくて…。また世界一になりたいだとか、大会に出て優勝したいという気持ちはなかなか湧かなかったです」と当時の心境を吐露。ただ昨年10月頃にトレーニングを再開した際に「打ち込みや基礎的なことをやってる時に、畳の上が『ああ、ここが本当に自分の居場所なんだな』と、自分の体で感じた時に、やっぱり戦うべきことが自分なんじゃないかなと思いました」と再出発した。
「また一から世界選手権の切符を取りに行く。また世界一になりたいという思いなので、挑戦者として、また一からスタートさせたいなと思っています」と気合を入れた阿部詩。雪辱を期す2028年ロサンゼルス五輪へ向け歩みを進めていく。