広島の矢野雅哉内野手(26)が5日、宮崎・日南キャンプを視察した侍ジャパンの井端監督に超美技でアピールした。シート打撃で三遊間の打球をダイビングで好捕し、昨年のゴールデン・グラブ賞受賞の実力を発揮。侍指揮官は視察後、真っ先に矢野の名前を挙げて「非常に素晴らしい守備を代表でも見てみたい」と、3月の強化試合メンバーの“内定通知”を出した。
昨秋のプレミア12でもメンバー候補に入っていたが、「バランスを考えて見送った」(井端監督)経緯があった。代表入りなら、矢野にとっては野球人生で初めて。「1回は入りたいと思っていた場所。自分自身の野球人生として、いい成長につながるんじゃないか」と期待を膨らませた。
シート打撃の守備では、二塁を守った小園と軽快な併殺も完成させた。小園は二塁手で昨秋のプレミア12のベストナインを受賞。3月の強化試合はメンバー外の見通しだが、ともに今季の活躍次第では、両者による26年WBCでの鉄壁二遊間へと夢が広がる。(畑中 祐司)