女子アイスホッケーの26年ミラノ・コルティナ五輪最終予選(グループG)が6日、苫小牧・nepiaアイスアリーナで開幕する。5日には、日本代表「スマイルジャパン」(世界ランキング7位)の飯塚祐司監督(50)らが会見に出席。3連勝でのイタリア行きを誓った。
日本がホームで4大会連続5度目の五輪出場を決める。2014年ソチ、18年平昌五輪の最終予選でも監督、コーチを務めていた飯塚監督は「初めての時(ソチ五輪)はチャレンジャーで、大会に入ったときの勢いでいった。今は戦力では上回っている。本来の力を出し切れるかがポイントになる」と気を引き締めた。
先月23日からの合宿で、練習を公開したのは1日のみ。厳戒態勢の中で練習が行われ、指揮官は「隠すとかは別にないんですけどね。インフルエンザもはやってましたし」と“鉄のカーテン”を引いた理由を説明。スペシャルセットなどの動きを入念に確認し、DF小池詩織主将(31)は「いい状態で臨める」と順調な調整ぶりを口にした。
国際アイスホッケー連盟が4日、五輪期間を含む25~26年シーズンもロシアとベラルーシを国際大会から除外すると発表。世界ランキングで自動出場圏内だったロシア(6位)除外により、最終予選3グループの各1位のみに与えられる予定だった出場枠が拡大される可能性が出てきた。同予選2位以下のチームが五輪出場枠獲得もあり得る。しかし、飯塚監督は「ロシアが抜けたからいけるのは考えていない。圧倒して、トップシードらしい勝ち方をしていくのが我々のスタイル」と、自力での1位通過を目指すことを強調した。
初戦はフランス戦。ランキングでは格下だが、昨年12月の国際大会では敗れており、油断大敵だ。自身4度目の五輪を目指す小池主将は「体が大きくて、リーチも長い。プレッシャーが早い印象があるので、守りはそこに気をつけたい。やるべきことを60分間通してやれば結果はついてくる」。北京五輪から大幅にメンバーが入れ替わった新生「スマイルジャパン」は、無敗でのイタリア行きを狙う。(島山 知房)
◇アイスホッケー女子五輪最終予選 日本の試合日程◇ 2月6日 対フランス(世界ランキング13位) 2月8日 対ポーランド(同20位) 2月9日 対中国(同12位) ※会場はすべてnepiaアイスアリーナ、時間は15時30分