バレーボール男子SVリーグ・東レ静岡は5日、ホームの日鉄堺戦(8、9日・香陵アリーナ)へ向けた練習を三島市で行った。サントリー・高橋藍(23)=写真=の東山高時代の1学年後輩で、卒業後の加入が内定しているアウトサイドヒッター・楠本岳(22)=天理大4年=は、初スタメンだった前節に続く2試合連続先発が濃厚となった。
チームは4連敗中で10チーム中9位。プレーオフ圏内(6位)浮上に向け、日鉄堺は7位と順位が近いだけに、阿部裕太監督(43)も「進出のためにも絶対に落とせない」と力を込めた。楠本は6対6の実戦形式の練習で主力チームに入って汗を流し「監督からの期待に応えたい」と意気込んだ。
藍とは小学4年時から練習試合で交流があり、高校2年時にはともに全日本高校選手権(春高バレー)で初優勝。「レベルが違いすぎますが、守備で見本にしている。よく動画を見ています」と笑った。現在も親交があり、1月のサントリー戦(大阪)では一緒に写真を撮ったという。
身長は177センチで、リベロを除くとチーム最小兵。持ち味は「コートにリベロが2人いると思わせるような守備」だ。平均は1秒前後というトスからのインパクトタイムは0秒6~0秒8で、速攻には自信がある。指揮官が「キープレイヤーになる」と期待する男が、逆襲の切り札になる。
(伊藤 明日香)