2月5日に行われた第61回報知オールスターカップ・S3(川崎・ダート2100メートル)をヒーローコール(牡5歳、浦和・小久保智厩舎、父ホッコータルマエ)とのコンビで制した内田博幸騎手=美浦・フリー=が、2月6日の美浦トレセンで12年JBCスプリント以来となる川崎競馬場での重賞制覇の喜びや、古巣の南関東のファンへ感謝を語った。
内田騎手は1989年に大井所属でデビュー。JRAに移籍した2008年までに地方通算3153勝を挙げ、東京大賞典連覇を含むG1級5勝のアジュディミツオーの主戦を務めるなど、地方を代表する騎手として活躍した。JRA通算は1364勝。G1はゴールドシップの4勝を含む13勝で、重賞は55勝。地方、JRAともにトップジョッキーとして実績を残している。
―表彰式で大きな声援を送った南関東のファンへ。
「ファンあっての競馬。自分のことを覚えてくれている方がたくさんいて本当に有難いね。南関東で乗っていたことを知らない方もたくさんいるはずだけど、時代を超えて違う形で勝つ貪欲さを忘れずにしていきたい。ファンの方には(自分が)馬券に絡んで喜んでもらえればうれしいし、そこはやりがいがある」
―地方の経験。
「地方では、ほぼ毎日乗って、1週間で60レース乗って過ごしてきた。その分、引き出しはたくさん持っていると思うし、まだまだ自分にもやれる仕事があると思っている」
―騎手について。
「当然、勝つのが答えだけど、負けた時もその時にどう乗って、馬がその後にどう変わってくるかというところを求めて、次にバトンタッチできるというのは勝つだけという喜びではない。あとどれくらい(現役を)やれるかは分からないけど、それを嚙みしめながら騎手人生を楽しんでいきたい」